農業用水の多面的機能とは

   

農業水利施設とは

川から稲作りに必要な用水を引くための施設であり、その他にこの施設を利用して皆様の生活に欠かせない生活用水であることは、あまり知られておりません。農業用水はいろいろな役割と働きをもっています。 

土地改良区は豊かで住みよいふるさとの環境を育んでいるこのような資源を大切に守り育て、地域に住んでいる人たち皆の協力を得ながら活動していきたいと思っています。

そして、大切な地域の財産ともいえる農地や農業用水を守り育て、豊かな地域資源を次世代に引き継ぐ役割を担っているのです。

地球にやさしいはたらき

◉大雨による洪水防止(治水機能)

ダム、水路、水田は台風など大雨の時に雨水を蓄えて洪水を防いだり、被害を軽くします

◉親水空間の形成(親水・景観保全機能)

親水施設の美しい自然や風が、人々にもやすらぎを与えてくれます。
またいろいろなイベントを行ったりもできます。
例)童夢公園内 新池 大池(中島村)

生態系保全のはたらき(生態系保全機能)

ため池、水田、水路などは、さまざまな生き物が生息しています。
例)田んぼの生き物調査(西郷村熊倉地区)

生活に必要なはたらき(生活用水・防火用水機能)

火災発生時の消火用水としてため池・農業用水路などの水も利用されています。                                                                

例)防火訓練(泉崎村)

農業用水の多面的機能とは

農村地域において、混住化の進展に伴い、土地改良施設も単に農業生産のためばかりでなく防火用水等の地域用水として、あるいは洪水調節など公的役割を担っており、ますます地域社会との関わりが増大しています。

そのような中で土地改良施設が持つ多面的機能を充分に理解し、その効果を発揮させていくことが重要であり、地域社会との関わりに配慮した維持管理が必要とされています。